一般構造用角形鋼管

1.適用範囲
この規格は,土木,建築などの構造物に用いる角形鋼管(以下,角形鋼管という。)について規定する。

3.種類及び記号
角形鋼管の種類は2種類とし,その種類の記号は,表1による。

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4.製造方法
製造方法は,次による。
a)角形鋼管は,溶接鋼管(電気抵抗溶接,鍛接又は自動ア-ク溶接による。)又は継目無鋼管を角形に成形して製造するか,又は鋼帯を角形断面若しくは一対の溝形断面に成形し,連続的に電気抵抗溶接又は自動ア-ク溶接によって製造する。
b)角形鋼管は,製造のままとし,通常,熱処理を行わない。
c)角形鋼管は,注文者の要求のある場合には,めっき鋼板及び鋼帯を用いて製造してもよい。

5.化学成分
角形鋼管は,9.1によっての試験を行い,その溶鋼分析値は,表2による。

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6.機械的性質
6.1 引張強さ,降伏点又は耐力及び伸び
角形鋼管は,9.2.3によって試験を行い,その引張強さ, 降伏点又は耐力,及び伸びは,表3による。
ただし、厚さ8mm未満の角形鋼管で、5号試験片を用いて引張試験を行う場合の伸びの最小値は、管の厚さが8mmから1mm減じるごとに表3の伸びの値から1.5を減じたものを、JIS Z 8401の規則Aによって整数値に丸めたものとし、表4による。

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6.2 曲げ性
溶接によって製造した角形鋼管は,注文者の要求がある場合、溶接部曲げ試験を行う。
この場合の要求特性,試験方法及び試料の採り方は,受渡当事者間の協定による。

7.寸法,質量及び許容差
7.2 寸法許容差
角形鋼管の辺の長さ,厚さ,各辺の平板部分の凹凸,角部の寸法,隣り合った平板部分のなす角度,長さ及び曲がりの許容差は,表7による。断面形状の寸法及び角度(長さ及び曲がりを除く)を測定する位置は,角形鋼管の両端部を除く任意の点とする。 厚さの許容差は,平板部分に対して適用し,曲がりの許容差は,全長の曲がりに対して適用する。
また,角部の寸法の許容差については,受渡当事者間の協定によってもよい。

注a)手入れ部などの局部的な部分については、この表の辺の長さの許容差を適用しない。

8.外観 外観は,次による。
a)角形鋼管は,使用上有害な欠点があってはならない。
b)角形鋼管の表面仕上げ及びめっきについて,特に要求がある場合には,受渡当事者間の協定による。
c)表面手入れを実施する場合は,グラインダ,機械加工などによってもよいが,手入れ後の厚さは,厚さの許容差内でなければならない。
d)手入れ跡は,角形鋼管の形状に滑らかに沿わなければならない。

※JIS G 3466一般構造用角形鋼管の規格の抜粋を掲載しました。
※詳細につきましては、JIS本文をご参照願います。

建築構造用ステンレス

1.適用範囲
この規格は,建築構造物に用いるステンレス鋼材(以下,鋼材という。)について規定する。

2.引用規格
付表1に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。
これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

3.種類及び記号
鋼材の種類は,4種類とし,その記号は,表1による。

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4.化学成分
4.1 溶鋼分析値
鋼材は,13.1の試験を行い,その溶鋼分析値は表2による。

4.2 製品分析値
鋼材の製品分析値は,注文者の要求がある場合に13.1の試験を行い,その許容変動値は,JIS G 0321による。ただし,この表に規定されていない元素及び化学成分の値については,受渡当事者間の協定による。

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5.機械的性質
鋼材は,13.2の試験を行い,その機械的性質は, 表3による。

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6.寸法許容差
鋼材の寸法許容差は,次による。
g) 角形鋼管 角形鋼管の寸法許容差は,JIS G 3466による。ただし,厚さ許容差及び角部の寸法は表10及び表11による。

7.標準長さ
鋼材の標準長さは,次による。
g) 角形鋼管 角形鋼管の標準長さは,JIS G 3466による。

8.質量
鋼材の質量計算方法は,次による。
a) 角形鋼管 角形鋼管の質量計算方法は,表12による。

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9.耐食性
粒界腐食試験による耐食性について,特に注文者の指定がある場合は,受渡当事者間で,JIS G 4304の6.耐食性,に規定された試験方法を協定し,試験を行う。耐食性の判定基準はJIS G 4304による。

10.表面仕上げ
角形鋼管の表面仕上げは,表13による。

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11.外観
外観は,次による。
a) 使用上有害な欠点があってはならない。
b) 有害な欠点がある場合には,製造業者はグラインダなどによって欠点を除去することができる。ただし,
1) 手入れ後の断面寸法は,その許容範囲内になければならない。
2) 手入れ部の表面は,きれいに仕上げられており,周辺の面と調和がとれていなければならない。

12.製造方法
製造方法は,次による。
a)製造業者は,要求された品質に適合するように,適切な製造方法で製造しなけらばならない。
b)受渡当事者間で,契約時に協定がある場合にはそれに従い、注文者の要求がある場合には,製造方法を報告しなければならない。

※ JIS G 4321 建築構造用ステンレス鋼材の規格の抜粋を掲載しました。

角形鋼管&異形管

建築構造用ステンレス鋼材角形鋼管 JIS G 4321 SUS304AーC
建築構造用ステンレス鋼材は、2000年にJIS化され「JIS G 4321」になり、2002年には建築基準法の改定により、普通鋼(鉄)と同様に建築構造部材として使用できるようになりました。建築構造部材として使用できる鋼種は、SUS304A・ SUS316A・SUS304N2Aの3種類です。
建築構造用ステンレス鋼材には、H形鋼、等辺山形鋼、溝形鋼、丸鋼、角鋼、円形鋼管、角形鋼管があります。角形鋼管は冷間成形で製造しているので種類の記号はSUS304AーCとなります。SUS304AーCの意味は、Architect(建築)のAと、Cold Forming(冷間成形)のCです。

特長
■ 耐食性・耐久性
耐食性に優れ、建物寿命の向上とメンテナンスの簡素化を実現。

■ 意匠性
多彩な表面仕上げが可能で、仕上げ材を兼ねることができる。

■ 耐火性・低温特性
熱による耐力低下が小さく、一方低温での靭性が高い。

■ 構造特性
塑性変形能力が大きく、靭性に富み建物の耐震性が向上。

機械的特性
・建築構造用ステンレス鋼材SUS304Aは普通鋼に比べて、伸び、引張強さが大きいので、粘りが求められる骨組みの構造部材に適した素材といえます。
・耐力は普通鋼と同程度でも、引張強さはいちじるしく高いという性質をもっています。降伏点は現れずラウンドハウス形の応力歪関係、耐力値は0.1%オフセット耐力です。
・伸び能力の大きさは普通鋼よりもはるかに優れ、耐震性に優れた素材といえます。

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化学成分

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角形鋼管の製造方法
東洋特殊鋼業の建築構造用ステンレス角形鋼管SUS304AーCは、円管を素材とする冷間ロール成形で加工しています。使用する素材は、溶接管を使います。円管は溶接後に熱処理を行い、酸洗しています。
角形鋼管に成形した後は、熱処理・酸洗は行いません。角形鋼管の表面肌は、素材のNo1梨肌が角管成形ロールで仕上げられているので鈍い光沢があるNo1ーCになります。No1肌に比べ除洗性に優れています。

寸法許容差

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厚さの許容差
■厚さの許容差は、平板部分に適用します。

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角部(コーナーR)の寸法許容差

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表面肌

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使用用途
■ 建築構造材 柱材・梁材/食品工場、製薬工場/半導体工場/水産加工工場/可動床プール/原子力プラント/バスシェルター/水処理施設/サイン柱、時計台、モニュメント/桟橋、除塵機ダム設備、LNG、他

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加工事例

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