角鋼管&異形管|機械的性質

とーとくサイズの機械的性質は、使用した素材(円管)の機械的性質を基準とします。特に要求のある場合は、角鋼管・異形管に成形後の機械試験を実施致します。
試験片のサイズ、採取位置、試験頻度は別途打合せで決めます。

[素材(円管)の機械的性質 ]

鋼種 引張強さ
N/mm2
降伏点又は耐力
N/mm2
伸び%
STK400 400以上 235以上 23以上
STK490 490以上 315以上 23以上
STKM11A 290以上 35以上
STKM13A 370以上 215以上 30以上
STKM20A 540以上 390以上 23以上
SUS304TP 520以上 205以上 35以上

※伸びは縦方向12号試験片の値です。厚さ8mm未満の円管で12号試験片を用いて引張試験を行う場合には、伸びの最小値は、厚さ1mmを減じるごとに上表の伸びの値から1.5を減じたものを、JIS Z 8401(数値の丸め方)によって整数値に丸めたものとする。

◎ MEMO
【引張強さ】

一般に鉄や鋼は、定規のような形のものを専用の機械を使い両端から引張って2つに破断するまでの力を調べます。この時、『破断するまでの中で一番大きな力』のことを引張強さと言います。

【耐  力】 
金属の中でも、金や銅などは小さな力でも変形してしまって元の形に戻りません。(針がねが簡単に曲がることといっしょです。)そのため、鉄や鋼などのかたい金属と比べて降伏点が判り難く困ります。そこで便宜上、『一定の長さまで変形したときの力』を耐力と呼びます。

【降伏点】
バネは小さな力で引っ張ると元の形に戻りますが、大きな力で引張ると変形してしまって元に戻らなくなります。鉄の塊なども同じように、小さな力で引張っても元に戻りますが、大きな力で引張ると元に戻らなくなります。この『元の形に戻らなくなるときの力』を降伏点といいます。(引張強さと違って破断する必要はありません。)

【伸び】
降伏点を超えた力を加えると、元の形に戻らなくなります。このとき、元の形と比べてどれだけ長くなったかを現す数値のことを伸びと呼んで、パーセントで表します。

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